はじめに

楽しい生活は、歯の健康から

日本人の平均寿命は、男性81.25、女性87.32歳(平成30年厚生労働省「簡易生命表」)です。昔に比べてずいぶん長生きになりました。だからこそ、年を取ってもより明るく生き生きと暮らせるように心身の健康維持に努め、生活の質(QOL)を高めていく必要があります。その第一歩として注目されているのが「歯の健康です」、すなわち「いい歯」づくりです。
私たちが生きるのに食べて栄養をとることが欠かせません。食べ物を食べる時、健康な歯でよく噛むと飲み込みやすくなるうえ、唾液とよく混ぜ合わされて、体内で消化吸収されやすくなります。私たちの生命は健康な歯によって支えられています。また、よく噛める健康な歯が有れば、食事はいっそう美味しく、楽しくなります。

いい歯とは

いい歯とは、単に白い歯や美しい歯列といった意味だけでなく、自然な感じがしたり、機能的であることも重要です。食べたものをおいしいと感じ、さわやかな笑顔のためにも、丈夫な良い歯は健康のシンボルです。
 

いい歯になる為には?

歯の寿命は毎日の心構えしだい! 100才まで健康な歯は保てます。

いい歯で一生過ごす為に、毎日の正しいブラッシングと1~6ヶ月に一度は歯科医による定期検診を受けましょう。 日本人の歯の平均寿命は短く、50~60年程度。奥歯(臼歯)では40~50年程度に過ぎません。一般に乳歯から永久歯の生え変わるのは5~12歳頃ですから、多くの人の歯は60歳を越える頃には衰えてしまうのです。
永久歯は、親知らずを除いて上下合計28本あるのが普通ですが、70~74歳のお年寄りで20本以上自分の歯が残っている人の割合は6割程度、80歳以上は5割程度です。(平成30年厚生労働省「歯科疾患実態調査」)。多くのお年寄りが失った歯の代わりに入れ歯を用いています。歯を失ってからでは手遅れです。やっぱり一生ご自身の自然歯を健康に保つのが一番です。

むし歯や歯周病は生活習慣病です。

いい歯になる為に下記を参考にしてください。

  1. 正しいブラッシング
    歯並びは人それぞれ違います。当院では、担当歯科医師や担当歯科衛生士が、あたなにあった正しいブラッシングを教えてもらいましょう。
  2. 牛乳や乳製品を良く取る。
    タンパク質、カルシウムを多く含む食品であり、歯質のもととなる物。
  3. 好き嫌いをせず、良く噛んで食べる。
    良く噛むと、唾液の出る量が多くなります。唾液にはお口の中を中和する働きがあります。又、消化酵素も含まれています。
  4. ミネラルを多く含む小魚、海草、野菜を取る。
    歯を強化するフッ素が含まれています。又、野菜は繊維性の為、歯並びの自浄作用があります。
  5. タバコや間食は出来るだけ避ける。
    ニコチン等で歯ぐきに炎症を起こすのです。禁煙をお勧めいたします。又、おやつなどの間食の取りすぎはお口の中をむし歯や歯周病になりやすい状態にしてしまいます。
  6. かかりつけの歯科医に何でも相談する。
    1~6ヶ月に1度は定期健診を受けましょう。レントゲン写真でないと解らない事も多数あります。又、上の奥歯は自分では見えません。

失った歯は二度と元には戻りません。 自分の歯を一生残せるように毎日のケアを心がけましょう。

8020運動

歯の健康目標「ハチマル・ニイマル」

生涯にわたり自分の歯を20本以上持つことで咀嚼能力を維持し、健やかで楽しい生活を過ごそうと、8020(ハチマル・ニイマル)運動が進められています。80歳で20歯以上の歯を残そうと、厚生省と日本歯科医師会が、平成元年から全国に展開しています。 詳しい情報は下記URLからご覧ください。

財団法人8020推進財団
https://www.8020zaidan.or.jp/

院内感染対策について

当院では安全で良質な医療を提供し、患者さんに安心して治療を受けていただくために、口腔外バキュームの設置や器具の交換などを通じて院内感染に対する配慮をはじめ、各医療安全に関する指針の整備を行っています。
また、搬送先の東京都保険医療公社大久保病院と連携し、緊急時の体制を整えています。

連携医療機関名
東京歯科大学水道橋病院
東京医科大学病院
東京女子医科大学病院
東京都保険医療公社 大久保病院